読んだ本の紹介 「日本の医療の不都合な真実」 森田洋之著

今日はご恵贈いただいた森田洋之先生の新書「日本の医療の不都合な真実」の読書レビューをしたいと思います。

森田先生とは「発信する医師団」でご一緒しています。

コロナの話も興味深いところですが、今回は私自身の医師としてのキャリアについても考えるきっかけとなった部分のご紹介です。

第4章 日本の医療をめぐる7つの誤解

誤解③ 医師が忙しすぎるのは医師不足だから

ページだとP126〜142です。

まず、日本の医師数は32カ国中下から6番目と、国際的には比較的少ないようです。

それにも関わらず、世界一人口あたりの病床(入院できるベッド数)が多く、国民医療費もとても高くなっているという現状があります。

つまり、比較的少ない医師がものすごくたくさんの患者さんを診ているために、医師が不足している状況がずっと続いていると言えるようです。

ではなぜ医療がこんなにも「大きな」ものになっているのでしょうか。

いくつかの可能性がありそうですが、日本では民間の医療機関が全体の大半を占め、それぞれが経営をするためにベッドを埋めておきたい(入院させておきたい)といった競争があるためでは、と指摘されています。

また入院ではないところ、つまり外来の医療費が高騰する具体的な例としては、「栄養がつく点滴を打ってほしい」「先生に会っておかないと心配」といった理由で病院を受診する方が多いことがあげられています。また病状がとても安定している患者さんへの薬も半年分ではなく1ヶ月分の処方が多く、結果として患者さんは海外より頻繁に通院し、結果として医療費も高くなる、と指摘されています。薬そのものが多すぎる(ポリファーマシー)という問題もきっとあるでしょう。

私自身、将来開業などを考えると、当たり前ですが経営のために不要な医療を行うことは避けたいと思っています。

過不足のない医療を必要な方に適切に届けられる世界になってほしいと思います。

私も森田先生のようなプライマリ・ケアを主体とする「ジェネラリスト」を目指しており、今後も森田先生の発信に注目していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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