リハビリ科医が持ち歩くモノ

皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
コロナの影響で病院は依然として外来は十分に機能できておらず、ご不便をおかけしているのを心苦しく思っています。。
そんな中、勤務先ではYouTubeチャンネルを開設して自宅で安全にできる自主トレ動画を作成したりしています。よろしければぜひご活用ください。

さて、今日はリハビリ科医である私が普段病院で持ち歩いているモノをご紹介したいと思います。
白衣の下に上下ともスクラブというものを着ています。
白衣、上下のスクラブにポケットがあり胸ポケットも合わせると8つのポケットがあります。その中に入っているものをリストアップしてみました。
・聴診器
・音叉(振動する診察道具 感覚を調べるために使います)
・スケジュール帳(患者さんとの面談予定や会議の予定などを書いてます、仕事上のメモも兼ねます)
・患者さんのリスト(各患者さんのリハビリの時間がわかるようになったもの)
・財布・スマホ・鍵
が入っています。
スケジュール帳と患者さんのリストには個人情報が書かれているため、紛失しないよう常に気をつけています。

しかし、実は持ち歩いているものはこれだけではありません。
ウエストポーチをつけて、その中にも色々と入れています。
写真と共にその中身をご紹介します。

ウエストポーチにくっついているのはSpO2モニターです(次画像の①)。
最近コロナの流行に際しても話題になりました。
肺の病気がある患者さんを診察することが多く、この機械を指に挟んで体の中の酸素の状態(SpO2 「エスピーオーツー」あるいは「サチュレーション」と言います)を見ることができます。
オンラインで比較的安価で手に入りますが、最近はコロナの影響で品薄状態のようです。
一般の方全員が持つ必要はありませんが、肺の病気があり在宅酸素療法などを行っている方には必要な機械です。

その他のウエストポーチの中に入っている持ち物について紹介します。
② ペン型のハサミ:ちょっとしたものを切るのに便利です
③ 5mlのシリンジ:注射や採血にも使いますが、私が持っている理由は主に嚥下(飲みこみ)の機能を見るために、「3ml水飲み試験」というものを行うためです。
シリンジの中に3ml水を入れ、患者さんの口に注ぎ、飲んでもらいます。むせが起こったり呼吸が苦しくなるか、喉の上がりが良いかなどを診察しています。(詳細はまた別の記事で書きます)
④ 筆:化粧用ですが、化粧のためではなく患者さんの感覚を調べるために使います。体の表面を筆で触り、どの程度感じるかを患者さんに教えてもらいます。片側の麻痺の場合、「麻痺がない方を10点としたらこちらは何点ですか?」と聞きます。
⑤ 角度計:関節の角度や、ベッドの角度を測るのにとても便利です。これは小さめですが、足の関節を測る大きなものや指の関節を測る小さなものも病院にはあります。
⑥ 打腱器:いわゆる「かっけ」の検査として使います。体の中の色々なところで「腱反射」というものが起こるので、それがどの程度起こるのかを調べます。強く出たり弱く出たりする様子を見て、病気の程度などを推測することができます。
⑦ マジック:紙などに記載することはもちろん、時々患者さんの皮膚に描くこともあります。針を刺す時など、正しい位置を把握するためなどです。このマジックが皮膚に描いても比較的消えにくいため、重宝しています。
⑧ ペンライト:アウトドア用のライトで、小さいですが光が強いです。目に光を当てると瞳が小さくなる反射(対光反射)を見たり、口の中や傷を診察したり、夜中の病室に入る時に懐中電灯としても使います。
⑨ アルコール綿:消毒のため使うことがほとんどですが、包装のギザギザの部分を患者さんの皮膚に当てることで感覚があるか(痛みがわかるか)の診察にも使えます。
⑩ メジャー(2m):患者さんの手足の長さ、太さなどを測れます。階段の1段の高さなども測ることができます。右側や左側半分を見落としてしまう症状(半側空間無視)がある患者さんの前でメジャーを50cm出して、「真ん中をつかんでください」と伝えどこを持つかで、症状の程度を見ることができます。

そして、これらは日々患者さんに使用するため、こまめに消毒をしています。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
また、医療者の方のアイデア(あると便利なもの)や、患者さんからの質問にも可能な範囲でお答えしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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